おはようございます。
「ツカコッコー」です。
感染もガンの原因になるのはどんなのがある?
国民病とも呼ばれている
ガンは身体の様々な部位で発症し
それぞれで発症原因が
若干異なるという特性があります。
飲酒や喫煙などが原因で
発症するケースも数多く見られるため
「ガンは生活習慣や食習慣の積み重ねから発症することが多い」と
いうイメージを持たれがちです。
しかし
それ以外にもガンの原因が
あるという認識をしておくことが重要です。
ガンはウイルスや細菌が原因となって発症するの?
ガンの原因について理解を深めることは
ガン予防の観点からみても大きな意義を持ちます。
・遺伝
ガンの原因として
指摘されているのが「遺伝」です。
例えば両親や祖父母などの近親者の間で
胃ガンの発症歴がある人がいると
その家族もまた胃ガンの
発症率が高くなることが分かっています。
但し
遺伝はあくまでもガンの発症率を
高める要因のひとつであり
そこに他の要因が加わることで
更にガンが発症しやすくなります。
例えば近親者に胃ガンの発症者が
多くいる人が胃ガンの発症率を高める
ピロリ菌に感染したことにより
胃ガンになってしまうというケースです。
このことから
近親者にガンの発症者が多い人は
ガンを発症する遺伝的な要因を
持ってはいますが
それだけでガンが
発症することはありません。
しかしながら
環境的な要素があることで
ガンを発症する可能性が高まります。
・感染
例えば胃ガンの場合は
ピロリ菌に感染することが
発症の要因となることがあります。
このような細菌やウイルスに
感染することがガンを発症する
きっかけとなるケースは
胃ガン以外のガンでも見うけられます。
ピロリ菌以外にガンを発症する
要因になる細菌やウイルスとしては
「HBV」「HCV」「HPV」
「ヒトヘルペスウイルス8型」などがあげられます。
それぞれで発症する危険性のある
ガンの種類も異なってきます。
・生活習慣や環境
生活習慣や食による環境から
健康面で問題が生じて
ガンの発症を引きおこすこといわれています。
例えるなら
タバコには発ガン性物質が含まれていて
過度な喫煙を長期間にわたって続けると
肺ガンの発症率は高くなります。
また、運動不足による肥満や
ホルモンバランスの変化が
ガンを発症させることもわかっています。
ガン予防においては
生活習慣を改めることも大切になります。
・放射線・化学物質
原発事故以降に
放射線が人体に及ぼす影響については
広く知られることになりましたね。
そして
放射線が引き起こす疾病の
ひとつとして知られたのがガンです。
放射線には人体の深部にまで
到達するという性質があり
血液のガンとして知られている
「白血病」を発症することがわかっています。
一方で
紫外線もまた放射線に似た性質を持っています。
人体の深部にまでは到達しないですが
皮膚ガンの原因となることがわかっています。
そのため
ガン予防においては
特に紫外線が強くなる
夏場の日焼け対策が有効となります。
それと
ガンを発症させる原因としては
薬剤や日用品などに含まれている
化学物質などもあります。
化学物質を含む薬剤や日用品の
常用などには特に注意が必要ですね。
どんな細菌・ウイルスが危険なのか?
ガンの原因になることが
わかっているものの
軽視されがちなのが
細菌やウイルスです。
細菌やウイルスに感染することで
発症するガンの種類はそれぞれ異なります。
・ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌):胃ガン
ピロリ菌は正式には
「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。
1982年に人の胃の内部から
このピロリ菌が発見されて
胃ガンが発症するメカニズムもわかってきました。
ヘリコバクター・ピロリには胃潰瘍や
胃炎を引き起こす性質があることがわかっていて
この性質が胃ガンの発症にも関係しているといわれています。
そして、ヘリコバクター・ピロリに感染するのは
およそ5歳ごろまでといわれていて
成人してから感染するケースは極めて稀ですが
井戸水からピロリ菌に感染することもあるので
注意が必用です。
特に幼児期・乳幼児期には
ヘリコバクター・ピロリ保有者の親からの
口を介したヘリコバクター・ピロリ感染に注意が必要です。
・HBV、HCV:肝臓ガン
肝臓ガンは過度な飲酒などによって
引き起こされると思っている方も
多いかもしれません。
しかし
ウイルス性肝炎の発症が
肝臓ガンの原因となるケースもあるのです。
ウイルス性肝炎の原因となるウイルスは
HBV(B型肝炎ウイルス)と
HCV(C型肝炎ウイルス)の2つで
どちらも血液を介して感染するという特徴があります。
1947年~1988年の間に集団予防接種などで
数人に同じ注射器を使いまわしたことが
B型肝炎ウイルスの感染を拡大さたこともわかっています。
また、HCVに関しては「非ホジキンリンパ腫」と
呼ばれる悪性リンパ腫(ガンの一種)を
発症させる原因となることも判明しています。
・HPV:生殖器周りと口周りのガン
ガンを発症させる原因となる細菌・ウイルスには
「HPV(ヒトパピローマウイルス)」もあります。
このウイルスは性交渉による感染例が多いのが特徴的です。
性交渉経験者の女性の約50%は
このHPVに感染した経験があるとされています。
HPV感染は一過性であることが多く
その約90%は後に免疫反応によって消滅するので
ガンを発症するケースはごく稀です。
しかしながら
残りの約10%は持続感染することがあって
子宮頸ガンや膣ガンなどの生殖器周りのガンや
咽頭ガンなどの口周りのガンを発症する可能性があります。
そのためガン予防においては無視できないウイルスです。
このウイルスは子宮頸ガンや膣ガンを
発症させることから女性だけが
注意すべきものであると考えられがちですが
男性の場合でもHPVが性器や口周りのガンを
発症するケースが確認されているため
注意する必要があります。
・ヒトヘルペスウイルス8型:カポジ肉腫
ヘルペスを発症する
「ヒトヘルペスウイルス」には
いくつかの種類があり
そのうち8番目に発見されたものを
「ヒトヘルペスウイルス8型」と呼びます。
多くの場合ヘルペスが重症化することは稀なのですが
このヒトヘルペスウイルス8型に感染すると
血管のガンである「カポジ肉腫」や
ガン化する悪性リンパ腫などを発症することもあります。
ヒトヘルペスウイルス8型は
男性同士での性交渉での感染や
唾液を介した感染が確認されていますが
感染経路が不明なケースも多くなっています。
なぜ細菌・ウイルスがガンにつながるのか
細菌・ウイルスの感染がガンの発症に
つながるメカニズムを知るためには
ガン発症メカニズムに対する理解を深めることが大切です。
・ガン発症のメカニズム
ガンが発症する際におこるのは
細胞の数が異常に増えることです。
このような細胞の異常増殖を促す因子としては
DNAの突然変異や損傷があげられます。
遺伝によるガンの発症や
放射線や紫外線の影響が
原因として考えられます。
どちらの要因であっても
変異・損傷したDNAから
異常な細胞が生成されます。
更にその異常な細胞が
また別のDNA変異・損傷を
おこしながら増殖します。
この連鎖から悪性度の高い細胞が
増加していきガン細胞になるのです。
・細菌・ウイルスがガンの発症に及ぼす影響とは!?
ガンの発症原因となる
細菌・ウイルスには様々なものがあり
それらはなんらかの形で
DNAや細胞に悪い影響を与えます。
ヘリコバクター・ピロリには
胃潰瘍を引き起こす働きがあり
これにより胃ガンを発症することもあります。
細菌・ウイルスに感染した状況下では
炎症などの症状があらわれます。
この状態になると体内では活性酸素などが生み出され
それらがDNAを傷付けることで
ガンを発症することがわかってきました。
ガンになる要因は排除し感染予防にも努めよう
生活習慣や環境などがガンの原因になるケースが多いため
ガン予防においてはこれらの原因を
排除することが大前提となります。
そして
ガンの発症には細菌やウイルスへの感染が
大きく関係しているケースも多く
その予防においては
ガン発症因子でもある細菌・ウイルスへの
感染を防ぐことも忘れてはいけません。
・ヘリコバクター・ピロリ
ヘリコバクター・ピロリは主に約5歳までの
子供が感染するケースがほとんどで
成人が感染するケースは極めて稀です。
ヘリコバクター・ピロリの感染経路としては
保有者の口を介することが指摘されています。
このことから
ヘリコバクター・ピロリの感染を防ぐためには
食べ物の口移しやキスに注意することが大切です。
特に小さな子供に対しては
離乳食を与える際やあやす際などに
親がこれらの行動を無意識のうちに
とってしまうことも多いため
特に注意しなければなりません。
子供が生まれる前に
ヘリコバクター・ピロリを
保有しているかどうかを
検査で調べておくと安心できますね。
・HBV、HCV
ウイルス性肝炎を引き起こすだけでなく
そこから肝臓ガンを発症させることもあります。
ここ最近では
医療機関における医療器具の使いまわしや
不衛生な器具を使用した治療もほぼ根絶状態にあるため
かつてのような注射器の使いまわし等による
感染は極めて少なくなりました。
但し、医療機関外でも他人の血液に
触れてしまう機会に遭遇する可能性があります。
公共の場所におけるけが人の救護や
スポーツにおける接触があげられます。
このような状況での感染にも注意が必要です。
また、HBVとHCVには血液だけでなく
体液を介した感染例も確認されていることから
性交渉をはじめとして他人のカミソリや歯ブラシを使用する際などは
他人の体液と接触する可能性があるため
これらのウイルス感染に注意しなければなりません。
・HPV
HPVへの感染を原因とするガンの発症は
ワクチンを接種することで
ガンの発症を大幅に低減することができます。
この方法でHPVによるガンの発症を
完全に予防できるわけではありませんが
予防策のひとつとしてはかなり有効になります。
また、性交渉経験者の感染率が
高いことからもわかるとおり
HPVへの感染は同ウイルスの保有者との
性交渉を介するケースが非常に多く
コンドームを使用することも
その感染予防策として一定の効果が期待できます。
・ヒトヘルペスウイルス8型
ヘルペスになったことがある方のなかには
どのような経路でヘルペスのウイルスに感染したのか
全く見当がつかないという方も多いことでしょう。
実はヘルペスの原因となるウイルスの感染経路は特定が難しく
これといった代表的な感染経路も分かっていません。
ヒトヘルペスウイルス8型に関しても同様で
感染予防効果の期待できる方法として
これといったものがないのが現状です。
しかし、感染を早い段階で確認しすぐに適切な治療を行えば
ガンを発症させるほどの重症化もだいぶ防げるため
「不安な点があればすぐに病院を受診すること」が
有効な対策といえますね。
まとめ
一般的にガンは遺伝や不規則な生活習慣などによって
発症すると考える方も多いため
ガンを防ぐための方法としての
細菌・ウイルス感染の予防は軽視されてしまいがちです。
しかし、ヘリコバクター・ピロリのような多くの人が
保有している細菌・ウイルスがガンを
引き起こすケースも今や珍しくなくなってきています。
そのためガン予防においては
生活習慣を整えることと
細菌・ウイルスへの感染を
防ぐことも重要になってきます。
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