おはようございます。

「ツカコッコー」です。

 

 

放射線治療にはお金がかかる負担を抑える方法とは

 

 

放射線治療は放射線を利用した

化学療法・外科療法などのガン治療のひとつで

ほかのガン治療と比べて比較的患者さんへの

身体の負担が少ないことが特徴的です。

 

 

そうした放射線治療の中でも先進医療といわれている

陽子線治療や重粒子線治療などは従来の放射線治療より

ガンを攻撃する力が強いとされ

その効果が期待されています。

 

しかし、先進医療と言われる治療にかかる医療費は

数百万円に及ぶケースも珍しくありません。

万が一このような先進医療を含む放射線治療を

受けなければならなくなった場合

経済的な理由で必要な治療を

受けられない状況は避けたいものですね。

 

 

放射線治療にかかる費用はどのくらい?

 

 

放射線治療は基本的に厚生労働省が

定める標準の治療として行われ

公的保険(健康保険)で費用がカバーされて

費用は厚生労働省が定める診療報酬の

点数によって基準が決められています。

 

しかし、放射線治療といっても

様々な治療方法があって

どの治療法を受けるかによって

費用は大きく異なってきます。

 

費用の基準も体の外から放射線を当てる

「外部照射」や体の内側から当てる「内部照射」

更に治療の際に使用する放射線の種類・部位により

保険適用されるものと

保険対象外の可能性があるものとに分かれます。

 

保険適用での治療になるかは

特定の医学的な状況により判断され

更にどんな照射方法なのか

どの部位を何回照射したのかによって決定するのです。

 

実際にどの程度の費用がかかるのか

食道ガンの放射線治療を例えると

食道ガンの病巣に外部から50回放射線を照射すると

その治療全体には約100万円かかります。

この費用のうち

放射線の照射そのものにかかる費用は約75万円です。

 

この例であげたように

50回照射の費用がトータルで約100万だと

健康保険の自己負担額(3割)として

約33万円が実費負担となります。

 

更に、治療費に加え初診料や再診料

文書料がかかるほか

入院して治療を行う場合は入院費用もかかります。

これらをトータルすると決して安価ではありません。

 

 

もうひとつ、前立腺ガンを例にあげて費用をみてみましょう。

前立腺ガンに放射線を36回照射する場合

36回の照射に管理料などを加えると約132万円となり

これが健康保険の自己負担(3割)で実

費負担は約40万円となります。

 

このほか、乳ガンにおける乳房温存術後に

放射線を25回照射した場合は約25〜30万円

一度の放射線量を多くして治療回数を減らす場合は

16回照射で約25万円がかかります。

 

また、一定の条件の元で行われる

脳・肺・前立腺といった部位に対する治療では

「定位放射線治療」として

その治療回数に関わらず一定の料金(約22万円)が

かかることもあるのです。

 

このように、放射線治療はガンの種類や部位や

回数などによって費用は異なり

そして、その費用の単位は数十万円になるケースが多くあります。

 

 

高額になりすぎた場合に頼れる「高額療養費制度」

 

 

これまで書いたように放射線治療の費用は

健康保険が適用されたとしても

やはり高額であると言わざるを得ません。

ガンの治療が必要な人にとって本来は

放射線治療が適切な治療法であるにもかかわらず

経済的な理由で放射線治療を

受けられない状況は避けたいものです。

 

経済的な理由から適切な治療が受けられない事態を避けるために

一部を除いた放射線治療では「高額療養費制度」を利用できます。

高額療養費制度は支払った医療費が高額になると利用できる制度で

医療費の自己負担分を減額できるので

経済的負担を軽減できる非常にありがたい制度といえるでしょう。

 

高額療養費制度を利用すれば

たとえば病院で支払う医療費の総額のうち

実際は3割を窓口で支払いますが

その支払った3割のうち自己負担限度額を

超えた分の払い戻しを受けることができるのです。

 

但し、この高額療養費制度を利用して

放射線治療を受けるにあたっては

注意をしなければならないポイントもあります。

 

高額療養費制度が適用されるのは

あくまでも保険の適用がある治療のみです。

保険適用外で受けた放射線治療で

支払った費用に関しては

高額療養費制度ではカバーされず

費用の払い戻しができません。

 

更に、自己負担限度額は

年収や健康保険組合等に加入しているか

国民健康保険に加入しているか

によっても異なります。

 

 

70歳未満の医療費における

自己負担限度額の目安は以下のようになります。

計算式(70歳以上75歳未満の方)

被保険者の所得区分

自己負担限度額

外来(個人ごと)

外来・入院(世帯)

①現役並み所得者

(標準報酬月額28万円以上で

高齢受給者証の負担割合が3割の方)

 

年収約1160万円~

標準報酬月額83万円以上の方

252,600円+(医療費-842,000)×1%

[多数回該当:140,100円]

 

年収約770万~約1160万円

標準報酬月額53~79万円の方

167,400円+(医療費-558,000)×1%

[多数回該当:93,000円]

 

年収約370万~約770万円

標準報酬月額28~50万円の方

80,100円+(医療費-267,000)×1%

[多数回該当:44,400円]

 

②一般所得者

(①および③以外の方)

18,000円

[年間上限:144,000円] 57,600円

[多数回該当:44,400円]

 

③低所得者

(住民税非課税)354,000円

 

(Ⅰ以外の方)

8,000円 24,600円

 


(年金収入のみの方の場合

年金受給額 80 万円以下など、 総所得金額がゼロの方)

15,000円

 

多数回該当とは、過去12か月以内に3回以上

上限額に達した場合は、4回目から

「多数回該当」となり上限額は安くなります。

 

参考:厚生労働省

「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

(平成30年8月診療分から)

 

注) 同一の医療機関等における

自己負担(院外処方代を含みます。)では

上限額を超えないときでも

同じ月の複数の医療機関等における

自己負担を合算することができます。

 

この合算額が負担の上限額を超えれば

高額療養費の支給対象となります

 

 

また、高額療養費は放射線治療で

受ける保険適用外の医療費だけでなく

入院したときの食事代、ベッド代

居住費、交通費も対象外となります。

更に、放射線治療における

「先進医療」にかかる費用も

対象にはならないとされています。

 

高額療養費制度を利用したとしても

やはり経済的な負担が大きい

という人も少なくないでしょう。

 

実は治療を受けた状況や高額療養費制度を使った状況により

自己負担がさらに少なくなる可能性があるのです。

・複数の医療機関を1ヶ月のあいだに受診

・同じ世帯にいる人が複数人、医療機関を1ヶ月のあいだに受診

・1年のあいだに高額療養費制度を3回以上利用

・公的な医療保険と介護保険の両方を1年で利用した場合

 

これらの場合はより経済的負担を

軽減できる可能性が出てきます。

但し、これらの高額療養費制度は

払い戻しの手続きをしないと

払い戻し費用を受け取ることができません。

 

診療を受けた次の月の初日から

年の間に手続きをしなければ

高額療養費制度を利用する権利が

なくなってしまうので注意しましょう。

 

 

 

なぜ先進医療だと高額療養費制度が使えないの?

 

 

先進医療とは

これまで研究・開発された新しい手術や治療などの

実績が厚生労働省から評価され「先進医療」と

して認定された医療のことです。

先進医療はその高度な技術基準や

施設基準に応じている医療機関で

患者が希望し医師がその必要性等を

認めたときだけ受けることができます。

 

先進医療の一例として

下記のような治療が挙げられます。

・陽子線治療

・重粒子線治療

・高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術など

 

このうち陽子線治療と重粒子線治療は

放射線治療に該当します。

陽子線治療とは

水素の原子核を加速させた

「陽子線」を照射する放射線治療のひとつです。

陽子線治療では照射した際に体内の

どこで止まるかといった

「深度」をコントロールできます。

 

そのため特定のガンの部位に集中して

放射線を当てることができ

脳腫瘍・前立腺ガン・食道ガン

肝細胞ガン・小児ガンなどに適用されています。

 

一方で重粒子線は、陽子より質量の大きい炭素イオンを

光速の約70%程度まで加速させたものを指し

この重粒子線を用いた放射線治療を重量視線治療といいます。

 

この重粒子線治療の優れた点は

体の深いところにあるガンの患部にのみに

集中的に照射できるため

副作用が少ないところです。

 

これらの先進医療を含めた放射線治療を含め

平成30年2月の時点で102の先進医療技術があります。

その中から公的保険の対象になる

あるいは対象から外れるなどして

その数は変化していくわけです。

 

これらの先進医療が高額療養制度の対象にならない理由として

「先進医療は健康保険など公的な保険適用対象にすべきかを

評価をしている段階の治療方法である」ということが挙げられます。

そのため、あくまでも正式な認可を受けておらず

保険として費用の保証はしてもらえないのです。

 

これまで述べてきた放射線治療において

上述した陽子線治療や重粒子線治療のほかにも

先進医療扱いとなる治療があり

「先進医療制度」として保険診療と併用する事が可能です。

 

但し、併用する場合、保険で適用される治療以外は

先進医療費として自己負担しなければなりません。

たとえば医療費が総額100万円の場合

先進医療として30万円がかかったら

その30万円は健康保険でカバーされず全て自己負担になります。

 

残りの70万円は健康保険を利用することが可能です。

上記の例であげた先進医療費30万円については

高額療養費制度が利用できません。

高額療養費制度は健康保険でカバーされる範囲の

医療費にのみ適用される制度なので

健康保険外の治療となる先進医療には

この高額療養費制度は適用されないのです。

 

しかし、現在は先進医療となっているものも

将来的には保険適用になる可能性が十分あります。

先進医療で高額療養費制度を利用するには

先進医療の治療内容や安全性が確立され

健康保険の適用となるまで待たなければなりません。

 

 

放射線治療を受けるなら先進医療もカバーできる保険がオススメ

 

 

一部の放射線治療といった先進医療は

健康保険に適用されない限り医療費が

非常に高くなってしまいますが

経済的な不安を持つ人は

先進医療を受けられないのか

と言えばそうではありません。

 

その問題をカバーするために

健康保険など公的な保険に加えて

個人で先進医療までカバーしてくれる

保険に加入することで解決できる場合もあります。

 

先進医療における治療費をカバーできる

医療保険には様々なタイプのものがあり

月の保険料支払いに100円前後を

プラスするだけで加入できるものもあります。

 

先進医療までカバーできる保険に

加入していれば放射線治療など

先進医療を受けなければならないとき

その先進医療にかかる費用として

数百万〜数千万円までカバーが可能となります。

 

とくに先進医療の技術費として高額になるのは

これまで説明してきた

放射線治療のひとつである粒子線治療です。

 

この粒子線治療は

陽子線治療(260万円前後)

重粒子線治療(300万円前後)と

かなり高額となります。

先進医療のため健康保険の適用外となり

先進医療分はすべて自己負担となってしまいます。

 

こうした高額な医療費の負担をカバーできるよう

多くの保険会社ではこの先進医療費もカバーする

保険を売り出しているわけです。

 

今後、万が一放射線治療を含めた

先進医療を受ける可能性があるのなら

高額な医療費の負担をカバーできるよう

あらかじめ保険に入っておくべきといえるでしょう。

 

もちろん限度額を超えて

保険金が支払われることはありませんが

先進医療の医療費をカバーする

保険の限度額までは何回でも

何度でも給付金を得ることができます。

 

それを考えれば

先進医療を受ける可能性は低くとも

先進医療の費用をカバーできる保険に

入っておくことは堅実な方法です。

 

 

まとめ

 

今後ますます日本人の

平均寿命が伸びていくと予想されるため

ガンに罹患する人もさらに増えることが考えられます。

ガンの罹患者が増加すれば

ガンの治療方法のひとつである

放射線治療を受ける人も増加するでしょう。

 

今回ご紹介したように放射線治療は

公的医療保険が適用されたとしても

ある程度高額な医療費がかかります。

そうした高額な医療費負担を軽減するには

高額療養費制度が役立ちます。

 

但し、放射線治療の中でも

先進医療として指定されている

陽子線治療や重粒子線治療は

高額療養費制度が適用されません。

 

陽子線治療や重粒子線治療は

年間の実施件数が陽子線治療は約3,000件

重量視線治療は約1,900件と決して多くないという実情があり

早期に保険適用となる可能性は高くないでしょう。

 

また、先進医療として指定されるこれらの

治療を受けるには先進医療分は自己負担なうえ

健康保険適用であっても3割の自己負担が必要なので

医療費の総額が数百万円以上となる可能性が高いのです。

 

こうした先進医療における医療費負担を軽減するには

公的な健康保険に加え個人で

先進医療をカバーする保険に入ることが重要となります。

 

 

自分の健康だけでなく家族の健康も守れるように

これらの高額療養費制度の仕組みや

先進医療・先進医療を取り扱う保険について

知識を深めて必要時に不安なく最適な医療を

受けられるよう備えておいた方がいいですね。

 

 

 

そして

よろしくお願いします。

と相手と挨拶などをして

握手をしますが

どちらかの人はガンです

 

そうなのです

日本では、2人に1人が

ガンになる時代になりました

 

しかし

今は、ガンも早期発見により

治療による改善も見込めております。

 

私は、親族をガンで

3人亡くしておりますが

ガンが見つかったときは

ステージ4の末期状態でした。

 

末期状態になる前に

ガンの早期発見は

絶対に見過ごさないで下さい。

 

もし興味があるなら

こちらの記事も読んでみて下さい。↓↓↓↓↓↓↓↓

2人に1人はガンになる ステージごとの生存率と治療方法とは

 

 

 

私はドクターではありませんが

母が看護師をしていたので

母が現役の看護師の頃は

よく母が勤めていた病院の医師や看護師たちと

家で音楽会やホームパーティー

懇親会を開催していました。

 

 

そこで

何気に無料で教えていただいた

膨大で貴重な情報が

今となっては私の宝になったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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