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「ツカコッコー」です。
糖尿病とは
【糖尿病の種類】
糖尿病には1型と2型の2種類があります。
- ◯1型糖尿病
- 膵臓でインスリンを作るβ細胞が壊れ、
- インスリンが十分に分泌されなくなって発症します。
- 一般的に1型糖尿病ではβ細胞の破壊が進行するとされ、
- 注射によってインスリンを補う必要があるのが特徴です。
- 1型糖尿病は主に若い世代に多いとされています。
- ◯2型糖尿病
- 2型糖尿病は主に遺伝の影響や生活習慣が原因で、
- インスリンの分泌量が不足したり働きが弱まったりして
- 発症するといわれています。
- 1型糖尿病と比べて自覚症状が少ないとされており、
- 気づかないうちに進行している場合があるのが特徴です。
- 中高年に多いとされていますが、
- 最近では食生活の偏りや運動不足などによって
- 若年層の患者も増加傾向にあるようです。
糖尿病の主な症状
糖尿病は自覚症状があまりなく“気づきにくい疾患”といわれています。
高血糖になった際に現れる症状は普通に生活していても起こることがあるほか、
人によっては全く自覚症状が出ないケースもあるため、
気づかないまま進行してしまう恐れがあります。
また前述の通り2型糖尿病は徐々に進行するのが特徴なので、
自覚症状が出る頃には重症化し合併症を
併発しているケースもあるといわれています。
◇高血糖の症状
- ・喉の乾き
- ・飲み物をよく飲む
- ・頻尿
- ・体重の減少
- ・疲れやすくなる
- ・意識障害(重症症状)
上記の症状以外にも
「糖尿病および合併症をもつ患者で脱毛症状がみられた」
という症例が公表されています。
糖尿病と抜け毛の関係性
前述した通り高血糖の状態が続くと血管や細胞が傷つき、
特に細い血管が損傷されることで様々な合併症を誘発します。
中でも糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害は
「三大合併症」といわれています。
また糖尿病では高血圧や脂質異常症を併発しているケースも多く、
これにより大きな血管も障害を受け、
動脈硬化などを引き起こす恐れがあるとされています。
これらの血管障害により血流が阻害されると、
育毛環境にも悪影響を与える可能性があるのです。
健康な髪を維持するためには血液から
運搬される栄養素が必要であり、
また血液によって不必要な老廃物などを
排出することも大切です。
そのため育毛には血液循環が正常である方が
良いとされています。血流が阻害されている状況では
こうした機能が正常に働かず、健康な髪の維持が難しくなり
脱毛症状が起こることが考えられます。
自覚症状の少ない糖尿病に対して
脱毛症状は目に見える症状のため、
抜け毛が糖尿病や合併症を知らせるサインとなりえるのです。
糖尿病の症状の一つとして起こりうる脱毛のメカニズムを
明確に解析している研究結果はまだありませんが、
多くの研究からその相関関係をうかがうことはできます。
そのため脱毛症状がある場合は適切な治療に必要な情報として、
医師に伝えると良いでしょう。
また糖尿病は命に関わる危険な合併症を
引き起こす恐れがあります。
健康診断などを定期的に受け、
血糖値が高くならないよう日頃から
気をつけることをオススメします。
病気の症状として起こりうる抜け毛
【円形脱毛症】
発症原因は明らかにされていませんが、
自己免疫疾患による免疫機能の異常が
主な原因として考えられています。
- ◇円形脱毛症を症状の一つとする疾患や状態
- C型ウイルス肝炎や慢性骨髄性白血病などの
- 治療に用いられる「インターフェロン製剤」は、
- 副作用として自己免疫現象を伴う場合があるとされています。
- そのため薬の服用によって円形脱毛症などの
- 副作用を引き起こす可能性があります。
- ◇円形脱毛症を併発しやすい疾患や状態
- 甲状腺機能異常、アトピー性皮膚炎、
- 膠原病、1型糖尿病、ビタミンD欠乏、鉄欠乏 等々
【AGA(男性型脱毛症)】
男性ホルモンが主な原因とされる男性特有の脱毛症です。
- ◇AGAを症状の一つとする疾患や状態
- 副腎腫瘍、クッシング病、男性ホルモン製剤の服用 等々
- ◇AGAを併発しやすい疾患や状態
- メタボリックシンドローム、高血圧、動脈硬化、糖尿病、亜鉛欠乏 等々
【FAGA(女性男性型脱毛症)】
加齢やストレスなどによるホルモンバランスの
乱れが主な原因とされる、女性の薄毛です。
最近ではFPHL(女性型脱毛症)とも呼ばれています。
- ◇FAGAを症状の一つとする疾患や状態
- 卵巣腫瘍、多嚢胞性卵巣症候群、経口避妊薬の服用 等々
- ◇FAGAを併発しやすい疾患や状態
- 高血圧、糖尿病、鉄欠乏、ビタミンD欠乏 等々
【休止期脱毛】
休止期とは、髪の毛の生え変わりのサイクル
(ヘアサイクル)の中でも
髪の毛が抜ける時期のことをさします。
- ◇休止期脱毛を症状の一つとする、
- 又は、休止期脱毛を併発しやすい疾患や状態
- 鉄欠乏、甲状腺機能異常、薬剤性疾患、
- 偏食、ストレス、出産 等々
【瘢痕性(はんこんせい)脱毛症】
火傷や怪我などの外的要因、あるいは病気などの内的要因が
引き金となって毛包が消失し、頭皮が瘢痕化する脱毛症です。
- ◇瘢痕性脱毛症を症状の一つとする疾患や状態
- 悪性腫瘍皮膚転移、結核、水痘帯状疱疹ウイルス、薬剤性 等々
- ◇瘢痕性脱毛症を併発しやすい疾患や状態
- 全身性エリテマトーデス(SLE)、
- 血中アンドロゲン高値、多嚢胞性卵巣症候群 等々
糖尿病の場合、円形脱毛症やAGAが
現れるケースがあるとされ、
AGAの治療のために血液検査をしたことが
きっかけで糖尿病に気づく可能性があります。
また、上記のほかにも膠原病や先天性疾患、
栄養・代謝障害、内分泌異常、肝機能障害、
腎不全などによって上記以外の
脱毛症状が現れるケースもあるとされています。
AGAが進行している糖尿病患者は死亡リスクが高くなる!?
ある国で5年間にわたり行われた
「糖尿病と心臓病とAGAの関係について」の調査では、
驚きの結果が公表されています。
それは「完全なデータが得られた7126人の
被験者(男性2429人、女性4697人)を対象に、
57ヶ月の追跡調査を実施。期間中に糖尿病および
心臓病による死亡は70例であった。
その中で中等度〜重度のAGA被験者は、
正常または軽度AGAを有する被験者よりも
糖尿病および心臓病による死亡リスクが有意に高かった」
とのことです。
糖尿病患者でAGAが進行すると死亡リスクが
高くなるという事実は衝撃的ですが、
薄毛の進行が患者の病状を知らせるサインとなります。
そのため糖尿病の疑いがある方で
薄毛や抜け毛の症状がみられる場合は
すぐ医師に相談し、治療の見直しを行うことが
極めて重要といえます。
糖質の摂りすぎが薄毛に繋がる!?
糖尿病ではない場合でも糖質の摂りすぎによって
薄毛を招く可能性があります。
それは「糖化」による老化のリスクと関連しています。
糖化とは、過剰に摂取しすぎた糖質と
体を構成するタンパク質が結びついて、
劣化したタンパク質「 AGEs(終末糖化産物)」
に変化することで起こる現象のことです。
タンパク質と糖質を含む食品を一緒に
加熱調理することでもAGEsが生成されるといわれており、
それを摂取することでAGEsを
体内に取り込んでしまう可能性があります。
またAGEsは一度体に入ると排出が難しいとされています。
AGEsが血液に溶け込むと、
血管を痛めつけ脆くさせたり様々な細胞組織を攻撃したりして
老化させるといわれています。
また「AGEsは髪の毛の元となる毛乳頭細胞の増殖を抑制する」
という研究結果も報告されています。
さらにAGEsは髪の毛の土台となる頭皮のコラーゲンを劣化させ、
頭皮の真皮層を硬化・劣化させるともいわれているため、
育毛環境に悪影響を与える可能性もあります。
それによって健康な髪の毛が生えてこなくなり、
薄毛が進行してしまう恐れがあるのです。
AGEsの発生を抑えるためには、
糖質の過剰摂取をしないことが大切です。
しかし、糖質は人間の体にとっては必要なエネルギー源です。
糖質をタンパク質と一緒に調理する際には、
AGEsを増やさない調理法がおすすめです。
【AGEsを増やさない調理法】
- ・低温調理をする。
- ・短時間調理をする。
- ・煮る・蒸すなど水分を使った調理をする。
- ・レモンジュースまたは酢などの酸性成分を使用する。
薄毛と糖尿病が不安という方は
薄毛や抜け毛があるからといって、
必ずしもその原因が糖尿病であるとは限りません。
しかし糖尿病を発症している場合は、
重症化させないためにも医師に相談することをオススメ致します。
もし生活習慣病などが原因の2型糖尿病予備軍と診断された場合は、
下記の事項に注意することで改善が期待できます。
食事の量を腹八分目に抑える。
食事の際は野菜類をはじめに摂り、
そのほかに栄養素もバランスよく補給する。
1日に30分以上の有酸素運動など、軽めの運動を行う。
喫煙者はタバコをやめたり、無理ならタバコの本数を減らす。
ストレス発散を意識的に行う。
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