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「ツカコッコー」です。

 

 

最近、美容や健康に高い効果を発揮する食品として

「菊芋」が注目されております。

しかし、地域によっては菊芋を

知らないという人もいるのではないでしょうか?

こちらでは、菊芋の歴史や効能などについて解説しています。

 

 

但し、育毛をされている方は

食べ過ぎると、抜け毛の原因となるので

菊芋の食べ過ぎには注意が必要です。

 

 

しかしながら、血糖値が高かった私にとっては

血糖値を改善してくれる

「菊芋」とは、実に興味深い食品です。

ここでは、菊芋の素晴らしさを

お伝えできればいいなと思っております。

 

 

菊芋の効能

 

 

シミ、くすみ、老化を防いでくれる

肌のシミやくすみ、たるみといった症状は、

肌細胞が生まれ変わるサイクル

「ターンオーバー」の乱れによって起こります。

 

 

その一つの原因として、体内に「活性酸素」

という成分が増えてしまうことが挙げられます。

 

 

活性酸素が増えると新陳代謝がスムーズに行われなくなり、

同時に、ターンオーバーのサイクルも乱れてしまうのです。

 

 

ターンオーバーのサイクルを整えるには

体内の酸化を防ぎ、活性酸素の発生を

抑制する「抗酸化」が重要でございます。

 

 

このとき、菊芋に含まれている

「セレン」という成分が大きな力を発揮してくれます。

セレンは抗酸化酵素を構成する成分として重要なミネラルです。

菊芋のほか魚介類や卵に豊富に含まれており、

体内の酸化防止効果が期待できます。

 

 

セレンが不足すると肌老化の原因となる以外にも

関節症や生殖能力の低下などが起こりやすくなります。

但し、サプリメントなどで過剰に摂取し過ぎると

毛髪が抜けやすくなったり

疲れやすくなるといった症状がでたり、

下痢や胃腸障害の原因にもなる場合もありますので、

菊芋などの食材から適量を摂取するように気をつけて下さい。

 

 

脂肪の吸収を抑える

脂肪にはいくつかの種類がありますが、

中性脂肪が増える原因のひとつに「糖」があります。

糖を摂取すると小腸で吸収され、

血管を通って肝臓へと運ばれることで

中性脂肪になってしまいます。

 

 

そこで活躍するのが、菊芋に含まれる

「イヌリン」という成分が中性脂肪を

増えにくくする働きをしてくれます。

イヌリンは胃に入るとゼリー状に変化し、

糖を包み込む性質があるといわれます。

 

 

そのため、糖が小腸で吸収されにくくなり

吸収されなかった糖は大腸に運ばれて排出されるため、

吸収される糖が少なくなることから

中性脂肪が増えにくくなるということです。

 

 

また、イヌリンは腸内で分解されるときに

フラクトオリゴ糖に変化し腸内で

善玉菌のエサにもなることから、

腸内環境をより整える効果が期待できるといわれております。

 

 

但し、食物繊維は摂取し過ぎると便がゆるくなる場合や

腹部の膨満感を感じる場合がありますので、

摂りすぎには注意が必要でございます。

 

 

菊芋の歴史

Indian

菊芋の原産地は北アメリカまたは、南米といわれております。

菊芋は、1605年にフランス人の探検家

「サミュエル・ド・シャンプラン」がアメリカの

マサチューセッツ州のケプコッドに住んでいた

インディアン族が栽培していた菊芋を食べて

フランスに持ち帰ったのが普及の始まりだといわれています。

そのときはアーティチョークのような味だと感じたとのことです。

 

 

確かに、食すると

ジャガイモやサツマイモといったイモ類よりも、

シャキシャキとした食感を感じました。

 

 

その後、1633年頃にはイタリアまで広がりましたが、

そこで付けられた名前の由来には諸説あるようです。

ひとつは、イタリアに広がった当時にヒマワリを意味します

「アーティチョーク」と呼ばれ、

その発音を「エルサレム」と聞き間違えられたことから

「エルサレムアーティチョーク」と呼ばれるようになったと

いう説がございます。

 

 

もうひとつ、フランスやドイツでは

「トナピンブール」とも呼ばれています。

これは東ブラジルのトゥピナンバ族が

由来になっているのではないかといわれており、

このように複数の由来がある点は

原産地が特定されない要因となっているようでございます。

 

 

日本に伝わったのはペリー来航時といわれています。

日本に菊芋が伝えられたのは

1853年にペリーが来航したときといわれています。

その強い生命力と繁殖力が高く注目され、

理学博士であった伊藤圭介氏とその愛弟子の

田中芳男氏によって多くの研究が行われました。

 

 

日本で「菊芋」と呼ばれているのは

菊のような花を咲かせることと、

根茎が芋のそれと似ていることから

菊芋と名付けられたようです。

 

 

その後第二次世界大戦による食糧難のときには

持ち前の生命力と繁殖力の高さから菊芋は

貴重な食料としてより注目を集め、

「作付統制野菜」にも指定されました。

 

 

菊芋は非常食として国民の飢えを救ったのは

もちろんのこと兵士の傷の回復にも役立ったといわれています。

一方イタリアでは、胃腸を整える働きがあることで

注目されたほか冬場の栄養食としても重宝されました。

 

 

現在も健康食品として多くの研究が行われている。

20世紀に入るとエドガー・ケイシーが菊芋を

「天然のインシュリン」と言ったことで注目され、

さまざまな研究によって「イヌリン」

が含まれていることと、その働きが証明されました。

 

 

そして現在も、全世界の人が

健康食品として取り入れております。

最近では調理をして食すほかにも

サプリメントに加工してより効率よく

イヌリンを摂取できる形に加工されるようにもなりました。

 

 

因みに、イヌリンはゴボウにも含まれていることから

菊芋ではなくゴボウを食べればよいと考える人もいるようです。

 

 

確かに菊芋もゴボウも同じキク科なので

含まれる栄養素が似ているのも理解できます。

但し、菊芋に含まれる食物繊維は水溶性であるのに対し

ゴボウの食物繊維は非水溶性なのでそれぞれの働きは異なります。

また硬さもゴボウの方が硬くて

ゴボウより菊芋のほうが食べやすいと思います。

 

 

菊芋の下処理の方法

菊芋の選び方は!

菊芋の見た目は根生姜にとても似ています。

野菜の直売所などに行って、

根生姜と見間違えて菊芋を購入してきてしまう人もいるほどです。

栄養がしっかり詰まった菊芋は丸みがありますので、

どっしりと丸くなっているものが良いとされます。

 

 

また、菊芋は鮮度が落ちてくると水分が減ってしなびてきます。

しなびた菊芋は柔らかくなっていますので、

実がしっかりと硬いものを選ぶのもポイントです。

 

 

菊芋の保存方法は

菊芋はある程度洗って販売されているものも多いですが、

土がついたままの状態で冷蔵保存するほうが長持ち致します。

また、水洗いした状態で長くおくとイヌリンが

減少してしまうので、こうした点からも

土がついたままの状態がよいようです。

 

 

更に、長く保存しておきたいときは、

冬場であれば土に埋めておくのも良いといわれます。

寒い地域では土が凍ってしまうことがあるでしょうから、

その場合はプランターに土を入れて埋めておきます。

 

 

また、夏場は土に埋めると芽が出てしまうため、

皮を向いて冷凍しておくとよいとされます。

そのほか、乾燥させてから保存する地域もあるようです。

乾燥させる際は、皮を向いてからスライスして軽く水洗いし、

均等に広げて天日干ししたものを冷暗所で保存します。

 

 

菊芋の下処理方法

菊芋は根生姜のように凹凸しているので、

根生姜よりも凹凸があるので細かい部分の土を落としにくいです。

まずはタワシなどを使用してきれいに洗い土を落とします。

丸いままだと土が落ちにくい部分はカットしてから洗うのもいいですね。

菊芋の皮は薄いので、タワシで洗う段階で気になる皮は剥けてしまいます。

 

 

菊芋で町おこしをしている地域

 

泰阜村を黄色く染める会

長野県の泰阜村では

耕作放棄地対策の一環として

菊芋の栽培に力を入れています。

菊芋の黄色い花をイメージして

「泰阜村を黄色く染める会」と

名付けられた地域振興会では、

菊芋の栽培やレシピなど菊芋情報を

ブログで随時更新しています。

 

 

泰阜村では地域で行われる行事で

菊芋の花を生け花に使用しているのだそうです。

もともとこうした行事で使用する花は

コスト削減のために野花を

活用することが多いみたいですが、

9月ごろに行われる行事では菊芋の黄色い花が

とても映えて重宝するとのことです。

 

 

 

 

 

まとめ

生活習慣病の予防をはじめ、

美容にも大きな効果が期待できる

「菊芋」

あまり馴染みがないように思っていましたが、

長い歴史の中で、多くの人たちの食を支えてきていたのですね。

近年、町おこしで「菊芋」を栽培している地域以外でも、

スーパーや道の駅などで菊芋を見かけることが増えております。

それだけ、「菊芋」の期待度が

大きいということなんですね。

 

 

 

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