ＡＧＡ治療薬の副作用

AGA（男性型脱毛症）治療薬として有名な「プロペシア」

薄毛でお悩みの方ならご存知ではないでしょうか？

「飲む発毛剤」ともいわれ、

国内で認可されているAGA治療の多くに使われる医薬品です。

この、プロペシアは医薬品の効果だけでなく副作用などのデメリットも気になりますよね？

では、プロペシアのメリット・デメリットを紹介して、

さらにて、注意点にも触れていきます。

販売元

メルク社（アメリカ）

参考価格

約５，０００円～１０，０００円（約１ケ月分）

有効成分

フィナステリド

効果

AGAによる薄毛の進行遅延

プロペシアはAGA治療薬として、１９９０年代にアメリカで開発されました。

日本では、２００５年に認可されており、すでに１０年以上の歴史がございます。

厚生労働省の許可を得たAGA治療薬であるため、

多くのAGA治療専門クリニックで処方されるプロペシア。

最近ではジェネリックも登場するほど、

AGA治療といえばこの薬、という感じです。

発毛剤プロペシアのメリットを３つ紹介します。

１.AGAへの効果が認められている

２.医師の処方が受けられる

３.周りに知られにくい

プロペシアはAGAへの効果が認められた、国内で数少ない医薬品です。

具体的に認められているのは、５ａリダクターゼという酵素の働きを抑える効果。

５ａリダクターゼは男性ホルモンのテストステロンと結合し、

AGAの原因である強力な男性ホルモン

DHT（ジヒドロテストステロン）を生成する物質です。

このDHTは、髪の毛の成長を妨げ、

抜け毛を増やしてしまう「脱毛ホルモン」とも呼ばれています。

プロペシアの有効成分「フィナステリド」は、

５ａリダクターゼの働きを抑えることでDHTの生成を防ぎます。

そのため、プロペシアにはAGAの原因を抑え

進行を緩める効果が認められているのです。

プロペシアは、厚生労働省に認可された医薬品で、

専門の医療機関で医師の処方により入手することができます。

その際は医師に、自分の薄毛対策はプロペシアによる治療でよいのか、

そして副作用のリスクなど、

さまざまなアドバイスを受けることが可能であります。

副作用のリスクそのものは解消できませんが、

用法・用量などを指導してもらえたり

副作用へ対応してくれるので、安心して服用できます。

内服薬であるプロペシアは、塗り薬に比べて、匂いがしないので

周りに知られにくいというメリットがあります。

塗り薬は特有のにおいがあるなど、

周囲の目が気になるという方も多いことでしょう。

その点、プロペシアは内服薬なので、匂いの心配もなく、

１日１錠飲むだけでAGAの治療ができます。

プロペシアのデメリットを４つ紹介します。

１.AGA以外の薄毛に効果がない

２.副作用がある

３.保険が適用されない

４.服用をやめると薄毛の進行が再開する

（服用したら飲み続けないと意味がない）

プロペシアはAGAに効果が期待できる治療薬ですが、

あらゆる薄毛に効果があるわけではございません。

円形脱毛症をはじめとしたAGA以外の脱毛症や

女性の薄毛には効果が認められていないのです。

そのためAGA以外の脱毛症の方、あるいは脱毛の原因がはっきりしない方は、

医師と相談し、プロペシア以外の治療法を選択する必要がございます。

肝機能障害

性欲減退

勃起不全

かゆみ、発疹

乳房の肥大、圧痛

抑うつ、めまい

胎児の生殖器への影響（女性）

これらの症状を感じた場合、すぐに医師に相談し、

休薬などの処置をとってください。

また、プロペシアの副作用の一部では、

休薬後も症状が続く「ポストフィナステリド症候群」の報告もあります。

副作用は必ず、誰にでも現れる症状ではないものの、

リスクがあることは頭に入れておきましょう。

AGA治療は保険の適用外となるため、

費用が高く感じる方もいるかもしれません。

医療機関での処方の場合、

初回で約５，０００～７，０００円(１ケ月分)、

２回目以降は約７，０００円が価格相場です。

但し、これに関してはジェネリックを選択することで

解消できる問題でもあります。

ジェネリック医薬品は、開発費がかからないため、

効果効能・安全性が同じで、安価にて入手できますが、

副作用も当然ございます。

ジェネリックであれば約４，０００円ほどなので、

費用が気になる方は医師に相談してみてください。

プロペシアは効果の認められた医薬品ですが、

AGAを完全に治す薬ではありません。

そのため、服用をやめた時点で

再び薄毛の進行が始まる可能性があります。

プロペシアはあくまでAGAの進行遅延を目的とした医薬品ですからね。

もちろん、「１日だけ飲み忘れた」程度で薄毛が進行するということは

考えられませんが、薄毛の進行を抑えるためには

永久的に飲み続ける必要がございます。

プロペシアの安全性・有効性が認められているのは、

成人男性のみでございます。

（女性は服用できません）

以下に該当する方は、プロペシアの服用は禁止、あるいは注意が必要です。

禁止：女性（妊娠中、授乳中）の方

禁止：未成年

禁止：AGA以外の脱毛症の方、脱毛の原因が不明な方

注意：持病の薬を飲んでいる方

注意：副作用が不安な方

フィナステリドは肌から直接吸収（経皮吸収）される場合もあります。

ですから、服用の際は十分に気をつけることはもとより

未成年のお子さんなどの

ご家族が手の触れないところで、管理することが重要です。

プロペシアを国内で購入する場合、

以下の２つの方法がございます。

ＡＧＡ外来の医師から処方されるケース

海外から個人輸入で使用するケース

プロペシアは医療用医薬品であるため、

原則、医師からの処方がなければ購入できません。

しかし、例外として、個人輸入を利用すれば、

合法的に海外から医薬品を取り寄せることができます。

手間もかからず安価なため、魅力的に感じるかもしれません。

当然、専門の医師からの処方ではないので、

重篤な健康被害のリスクも考えられます。

はじめてプロペシアをお求めの方は、

医師に処方してもらうほうが、無難でございます。

プロペシアに限らず、ありとあらゆる

薄毛対策に共通することではありますが、

やはり、メリット・デメリットがございます。

どのＡＧＡ治療や育毛対策が、正しいのか、

正しくないかは、人それぞれですから、

その人によっては、全く違ってまいります。

大切なのは、そのＡＧＡ治療や育毛対策が

自分に合っているのかどうか

メリット・デメリットを理解した上で

正しく、おこなった方が無難でございます。