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「ツカコッコー」です。
早期発見なら、ガンでも完治の可能性が高い!
ガンと聞くと
どんなイメージをお持ちになるでしょうか?
不治の病、命が助からない病気という言葉は
今となっては過去のものです。
現在ではガン治療の研究も進み
早期発見し、治療できればガンは
完治できるケースが増えています。
日本人の2人に1人はガンに侵され
3人に1人がガンで亡くなると言われる
昨今、ガンは決して人ごとはありません。
ステージ0でガンが見つかれば幸運です
ガンについての説明では
「ステージ」という言葉が良く使われます。
これはガンの進行具合や広がり方の状態を示しているもので
具体的には「ガンの大きさ(広がりの程度)」
「リンパ節への転移の有無」
「他の臓器への転移の有無」の
3つの項目を基準として診断されます。
「ステージ0」から「ステージ4」までにわかれていて
ステージが進むほどガンが進行しているということです。
どこに出来ているガンなのか
今どのステージにあるのかということによって
その後の治療方針が決められます。
ステージ0は、ガンの中でも最も初期の状態で
ガンの種類によってはステージ0がないものもあります。
良く耳にする「上皮内新生物」というのは
このステージ0にあたります。
では、ステージ0というのは
どのような状態なのでしょうか。
大まかな説明にはなりますが
ガン細胞が上皮細胞内
つまり体や臓器の表面や粘膜の内側に留まっていて
それ以外の場所にはまだ広がっていない状態です。
一番外側の表面部分にガンが
出来ていると想像すると
イメージしやすいでしょう。
この段階ではまだ筋肉層にも入り込んでいないので
ほとんどの場合がガン細胞を切除することで
完治が可能になります。
またガン細胞が表皮にあり小さいので
手術自体も内視鏡や腹腔鏡を使い
メスを入れずにできる場合が多く
入院日数も少なくてすみます。
ステージ0の段階で完全に病巣を除去できれば
転移の可能性もほぼ無くなります。
例えば大腸ガンのステージ0は表在型とも言われ
6層構造の大腸のうちの一番上にある粘膜の
部分にがん細胞が出来ている状態です。
ガンの大きさもまだ比較的小さく
他の臓器へ転移する心配もほとんどないので
基本的には病巣部の切除で完治できる
可能性が非常に高いと言えます。
また乳ガンではステージ0では
ガン細胞が乳管内にとどまっていて
他の部分には広がっていないので
この段階であれほぼ100%に近い確率で
完治が期待できるとされています。
治療方法は乳房の部分切除でガン細胞を取り除く方法か
ガンの状態によっては乳房の全摘となる場合もあります。
ガンと診断され治療を開始して
5年後に生存している人の割合をあらわす
「5年生存率」は
それぞれ乳ガンでは96.8%
大腸ガンでは95%です。
ガンは早期発見、早期治療が大切と言われますが
このステージで発見できれば本当に幸運です。
ただ残念なことにステージ0では
自覚症状が現れないため、早期発見が難しいです。
定期検診や人間ドッグなどで発見される人が
ほとんどというのが実情なので
ガンは検診が重要ということを
実感する人も多いのではないでしょうか。
最近では、ガンは治る病気になったと言われています。
もしガンと診断されてもやみくもに怖がる必要はありません。
ステージ1の危険度は部位による
ステージ1になると、ガンの腫瘍は上皮から
少しずつ奥へと進み、筋肉層へと入り込んでいます。
しかしまだ筋肉層にとどまっている状態なので
リンパ節への転移はありません。
他の場所への転移の心配も極めて少なく
多くの場合で手術による腫瘍の切除で
完治する可能性が高い段階です。
ガンのできた部位によっては
5年生存率が90%を超えるものもあり
早期の的確な治療で治る確率が非常に高いのがステージ1です。
女性の11人に1人がかかると言われる乳ガンでは
ステージ1で治療を開始した場合の5年生存率は96.8%です。
この時期にガンを見つけることができ、適切な治療を行えば
ほとんどの人が完治する確率が高いです。
また子宮頸ガンや大腸ガンでも90%前後の
5年生存率となっており
胃ガンでは87.8%、前立腺ガンでも85.6%と
いう数字を見ると、初期の段階でみつかれば
ほとんどのガンは治ってしまうという印象を受けます。
但し早い段階で見つかったからといって
必ずしも完治すると安心してばかりは
いられないのがガンの怖さでもあります。
ステージ1のガンは、腫瘍ができた場所によって
治癒の可能性が大きく変わります。
肺ガンや気管にできたガンでは
5年生存率が70%前後まで落ちて
食道ガンでは67.4%
肝臓ガンにいたっては49.8%と
5割を下回る数字となっております。
肝臓ガンの治療はとても難しく
5年生存率の数字の中には引き続き
治療中の人も含まれているため
完治できるかどうかはこの初期段階であっても
何とも言えないというのが実情です。
肝臓ガンでも病巣の切除手術に成功できれば
5年生存率は70%にまで上がります。
但し、肝炎ウィルスによる肝硬変からガンへと
移行したケースでは、再発率も非常に高いということです。
このように、ステージ1で早期発見できたとしても
治療の難しいガンというものも存在します。
いかに早い段階で
ガンへと変異した細胞を見つけられるかによって
その後の治療の可能性も大きく変わってきます。
しかしステージ1でもまだ
ほとんど自覚症状がないことが多く
自分で気づくのは難しいので
定期的な検診が大変重要であります。
治療の基本はやはり
ステージ0と同じように
外科的手術で病巣を完全に切除することです。
ガンのタイプによっては
内視鏡手術で行われる場合もありますが
ガンが奥の方へと深く広がっている場合には
病巣部を開いて周辺と転移の可能性がある
リンパ節を取ることもあります。
ステージ1のガンだと診断されたら
慌てずに現状の把握と治療法の選択を行い
自分にとってベストと思える治療を受けられるように
日頃から情報の収集を心がけたり不安な場合は
セカンドオピニオンを求めたりするなどの方法も視野に入れて
できるだけ冷静に判断できるようにしておきましょう。
適切な治療でガンを退治!
ガンの治療というと一般的には
手術をしたり抗がん剤を投与したりする
イメージが広く知られていると思います。
テレビ番組などの影響で
怖いイメージを持つ人もいるかもしれません。
まずガンには「3大治療」と呼ばれる標準治療があります。
標準治療とは、現段階で受けることのできる最良の治療として
科学的な根拠に基づいて証明され、推奨されている治療のことです。
ガンの標準治療は「手術」・「化学療法」・「放射線治療」の3つです。
ガンと診断されたあとは、医師からはこれらの3つの治療を薦められます。
どの治療を行うかは、ガンの出来た部位やガンの種類
ステージなどを考え、さらには患者さんの体の状態や生活環境
個々の事情なども考慮した上で決定して行きます。
単独の方法で行う場合もありますし
違う治療法を並行して行う場合もあります。
ステージ0の段階では、基本的には手術で
ガン細胞を切り取るという治療法が選ばれます。
完全に切り取ってしまえれば
その後に転移する可能性は極めて少なくなります。
但し再発の可能性が全くなくなるわけではありません。
ステージ1でも手術による切除で完治するケースがほとんどです。
病巣の状態によっては、その後予防的な意味も考慮して
化学療法がすすめられることもあります。
化学療法は抗がん剤を投与する治療で
ガン細胞の増殖を抑えつつがん細胞を破壊します。
抗がん剤の効果が血液に乗って全身に行き渡るので
手術で取り切れないようなごく小さなガン細胞にも効果があります。
現在では約100種類にも及ぶ抗がん剤があり
注射や点滴だけでなく経口タイプのものもありますので
通院による外来治療を行うこともできます。
抗がん剤には誰もが良く知る副作用があり
吐き気や脱毛、倦怠感などの辛い症状を
避けることは出来ないのが悩ましい点です。
また肝臓や腎臓、造血器官などに障害がでることもあります。
ただ単に副作用を和らげたり
副作用を出来るだけ出ないように抑えたりするなど
症状を軽くできる薬が開発されてきて
日常生活を送る上で支障がない程度になってきています。
最近ではガン細胞だけに作用する治療薬の開発も進んでいますので
近い将来にはもっとガン治療が楽になるかもしれません。
放射線治療は病巣部に放射線を照射して
ガン細胞を死滅させる治療法です。
ステージ1のガンでも、ガンの種類や
状態によっては行われることがあります。
これら3大治療の他にも、免疫療法や食事療法、温熱療法など
代替医療と呼ばれるものの中にも
公的保険を適用して受けられる治療があります。
ガンの治療に関しては次々と新しい研究結果が報告されて
臨床試験も活発に行われています。
これからの時代は、ガンの治療法は自分で選択し
決定するようになると言われています。
どの治療法を選んで
どうやってガンと向き合っていくかは
自分が決めなければならないということです。
但し、先端医療が最も良い医療とは限りません。
現段階で化学的に最良の治療であると
認められているものは、標準治療しかありません。
医師の説明を良く聞き、自分なりに情報も集めた上で
もし医師の提示する治療法だけでは不安だと思えば
セカンドオピニオンという方法もあります。
ガンは医療機関や家族などとしっかりと相談して
長い期間をかけて向き合って
いかなければならない病気ですが
適切な時期に適切な治療を行えば
完全に退治できる病気でもあります。
そのためには、ある程度の時間をかけて
より効果が高く、より負担の少ない治療法を
厳選し見つけていく必要があります。
治ったあとも継続的な注意は必要!
ステージ0や1の段階のガンは
適切な治療を行えばほとんどが完治しますが
ガンが怖いのは病巣を全て取り除いたとしても
すべてのガン細胞が除去できたとは言い切れない点にあります。
ほんの小さなガン細胞が、時間をかけてゆっくりと大きくなっていき
ある時に突然再発という事態になることもあります。
またガンになりやすい生活を続けていれば
一度は完全に治ったとしても
再び新しいガン細胞が生まれるかもしれません。
ガンが治ったからと安心するのではなく
生活習慣や食習慣を変えたり
ストレスの少ない環境で生活できるよう
工夫をしたりするなど
再発の防止に努めていくことが重要です。
ガン細胞はどんな人の体にも生まれますが
健康な人であれば体の持つ免疫細胞が
生まれたばかりの段階で退治してくれます。
ところがガンを攻撃できる免疫細胞は種類が限られていて
免疫力が低下していたり、生まれるガン細胞の数が多すぎたりすると
免疫細胞の対処が追いつかなくなってしまいます。
そうなると免疫細胞の攻撃を逃れたガン細胞がゆっくりと増殖を始め
年月をかけて腫瘍となって行くのです。
このことからガンの再発予防で
最も大切なことは体の免疫力を上げることです。
たとえ新しいガン細胞が生まれ続けたとしても
体が健康であれば腫瘍化する危険性は少なくなります。
ガンを退治してくれる免疫細胞としては
「キラーT細胞」や「NK細胞」が有名ですね。
免疫力を上げるために大切なことは
栄養・睡眠・運動が適切な状態であることです。
適切な食事、適度な運動習慣と
質の良い十分な睡眠は
体と心の健康を保つためには欠かせないものです。
反対に肥満や内臓脂肪は
ガンのリスクを上げますので
注意が必要です。
まとめ
ステージ0や1というごく初期の段階で
ガンが完治ということはかなり幸運です。
ガンになったことによって
自分の健康や生活について
真剣に考え直す時間が与えられたということです。
ガンは5年後、10年後に再発がなく
元気な状態でいられたときに
はじめて根治できたと言えるという考え方もあります。
ガンの心配を持っている人も
今は全く心配を感じていない人も
この機会に一度ガンについて
考えてみてはいかがでしょうか!?
あらためて健康診断やガン検診の
重要性に気づくきっかけになるかもしれませんよ。
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