ご覧いただきありがとうございます。
「ツカコッコー」です。
今や、国民の2人に1人がガンになり、
3に1人が、ガンで亡くなるといわれます。
「どうも、はじめまして」と挨拶して
握手を交わしたとしたら、
どちらかの人がガンという
時代になりました。
そもそも乳ガンとは
乳房の乳腺組織にできる、ガンのことを言います。
男性でも、ごく稀に乳ガンにかかる人はいますが、
圧倒的に女性患者が多く、女性特有のガンというイメージがついています。
ちなみに日本で乳ガンにかかる人が多いのは、
40~50歳代の女性なのですが、最もリスクが高いのは
50歳前後と言われています。
ただ最近は20代や30代の若い世代でも、
若年性乳ガンの発症が増えてきており、
閉経後に発症する人もいます。
これだけ乳ガン患者が増えてきたのには、
いくつかの理由が挙げられます。
1つは食生活の乱れです。
1日の献立をみても、例えば朝からパン食となると、
食パンとお茶だけで、すます人はまずいません。
マーガリンやジャムなど
脂質や糖質の多いものも一緒に食べる事になります。
また健康のためにサラダを食べる人も多いですが、
ここにマヨネーズやドレッシングをかけて
余計な油や糖質を摂取する事にもなります。
このように栄養の偏りや甘い物の過剰摂取により、
成長が早期化し、初潮が早くなったり
身長が早く高くなるようになったのです。
一生涯の月経数は550回ほどにもなるのですが、
月経の回数が多いと乳ガンのリスクも高まってしまうのです。
また女性が積極的に社会に進出するようになり、
アルコールを摂取する機会も多くなりました。
飲酒習慣によって、ガンのリスクが高まる事は
よく知られていますが、乳ガンも例外ではありません。
アルコール摂取量が、1日にエタノール換算で10g増すごとに、
乳ガンのリスクが10%高くなるとも考えられています。
そしてもうひとつ、女性の社会進出が増えた事によって
生涯独身であったり、高齢出産が増えてきました。
出産回数が少ないと乳ガンリスクを高めてしまうのですが、
このように食生活の乱れ、ライフスタイルの変化により、
昔よりも乳ガンになる人が、増えてきてしまったのです。
乳ガンの原因と症状
乳ガンを招く要因として大きく関与しているのが、
女性ホルモンの一種であるエストロゲンです。
このホルモンは、乳管の発達や女性生殖器の発達を促す
ホルモンであり、月経リズムによって量も変化します。
実はこのホルモンが過剰に分泌されたり、
長い間エストロゲンにさらされることで
乳ガンの発症リスクが上昇してしまいます。
食生活の乱れにより、女子の初潮も早くなってきました。
最近は11歳以下で初潮になる女性も増えてきており、
計算すると一生涯の月経数は、550回ほどにもなります。
月経の期間は、エストロゲンがたくさん作られて、
体内のエストロゲン濃度が高くなり、
乳腺もそれだけ、エストロゲンにさらされます。
また同じような要因として出産経験の有無も関わってきます。
出産経験が無いと、妊娠中に多量に分泌されるプロゲステロン
という黄体ホルモンが相対的に減少し、
エストロゲンにさらされる期間が長くなってしまいます。
そして初産年齢が低いほど、乳ガンのリスクは低くなるのですが、
高齢出産になると乳ガンのリスクが高くなるとも言われています。
また授乳経験のない女性は、授乳経験のある女性と比較すると、
乳ガンのリスクは増加します。
逆に言えば、授乳期間が長くなるほど
乳ガンのリスクが低下するのです。
また乳ガンの原因として、肥満もあげられます。
皮下脂肪はエネルギーだけでなく、
エストロゲンなどの女性ホルモンを蓄えています。
つまり肥満の人はエストロゲンレベルが高くなってしまうため、
乳ガンのリスクが高くなるのです。
さらにガンと言えば、遺伝が関係してくる事が多いですが、
乳ガンも遺伝によって発症してしまう事が多いと言われます。
3親等以内に乳ガンに罹患した人がいると、
乳ガンになる可能性は高くなります。
例えば母親が乳ガンの場合約2倍、
そして姉妹が乳ガンの場合も約2倍に上昇します。
さらに母親・姉妹の両方が乳ガンの場合、
約13倍に跳ねあがるというデータもあります。
他にも昼夜逆転の不規則な生活、
ストレスなどによってもリスクが高まります。
そして、もし乳ガンになってしまった時の症状ですが、
最も一般的なのがシコリです。
良性腫瘍の可能性もあるのでわかりにくいですが、
「石のように硬い」とか「指でさわっても動かない」
といったタイプのシコリは悪性腫瘍の可能性が高くなります。
また乳頭を絞ると血のような分泌液が出てきたり、
手を挙げた時に乳腺にひきつられるような
症状がある場合も、乳ガンの可能性も考えられます。