おはようございます。

「ツカコッコー」です。

 

 

 

発覚までの膵臓ガンの検査と転移について

 

 

ガン研究や医療技術の進歩はしているのですが

依然として予後不良の傾向が

高い病気とされているのが膵臓ガンです。

 

 

膵臓ガンを発症する人は増加し続けており

30年前に比べると患者数は10倍以上に

なっているというデータも存在します。

膵臓は体の深部にあるため異変があっても

自覚症状に乏しいうえ

周りを重要な血管や臓器に囲まれているので

手術できないケースもあります。

 

 

自覚症状が出たときには

手遅れというケースもあり

早期発見が課題となっています。

 

 

膵臓ガンの発覚までのきっかけとは

 

 

膵臓ガンは初期症状がわかりにくい

ガンといわれていますが

少なからず異変を感じるケースが

少なくありません。

 

 

・膵臓ガンの初期症状について

膵臓ガンの初期段階は

症状がないケースが多くあります。

そのため、いかに早い段階で

ガンを発見できるかが重要です。

 

 

膵臓ガンの自覚症状は気づきにくいため

発見が遅れてしまうと思われがちですが

ガンの大きさが20mm以下と初期段階で

発見された場合でも8割以上の人は

下記の症状を自覚している場合があります。

 

・腹痛

・背部痛(背中の痛み)

・食欲不振

・腹部膨満感

・体重減少

・黄疸

・糖尿病の新たな発症・症状悪化

 

 

膵臓ガンの初期段階で腹痛や

背部痛などを自覚することがあります。

腹痛や背部痛を自覚する疾患は

他にもあるためこれらの症状だけで

膵臓ガンと断定することはできませんが

検査をする上で重要な所見となるので

検査の際は必ず医師に伝えましょう。

 

 

腹痛を自覚すると胃や腸などの

病変を疑いやすく膵臓の病変を

指摘されて驚く人も少なくありません。

また、食事をすると少量ですぐに

お腹がいっぱいになってしまう

或いはお腹が張ったような状態の

腹部膨満感を覚えることもあります。

 

 

そして、食欲不振や体重減少も

膵臓ガンの症状に該当するため

急に体重が減少したという人は要注意です。

こうした症状を解剖学的にみてみると

膵臓の近くには胆のうがあり

膵臓ガンによって

胆管が閉塞・圧迫されてしまうと

胆汁が排出されずに溜まってしまうため

黄疸の症状が現れます。

 

 

このほかに、膵臓ガンを発症すると

糖尿病の症状が悪化するケースがあるため

上述したような症状がみられた場合は

そのままにせず

できるだけ早く病院で検査しましょう。

 

 

・膵臓ガンの発覚までのきっかけ

膵臓ガンが発覚するきっかけは

人それぞれなので、例えば上述した

自覚症状があり検査で

膵臓ガンがみつかった

というケースもあります。

 

 

ですが、膵臓ガンの発見が遅れたため

既に手術は困難で手遅れだと告げられた人もいます。

膵臓は周りを重要な臓器や神経に囲まれているため

実施できる検査や手術などが限られてしまうのです。

 

 

そのため手術が困難だと

判断されてしまうケースも少なくありません

膵臓ガンは予後が極めて良くない

といわれるガンのひとつです。

定期的に行っていた人間ドッグなどの検査で

膵臓ガンがみつかり余命を突きつけられる

そのショックはとても大きいものでしょう。

 

 

膵臓ガンの特徴に「転移」があります

 

 

膵臓ガンは治療が成功したとしても

転移などのリスクがあるということを

知っておく必要があります。

 

 

・膵臓ガンの転移の種類

膵臓ガンの転移の種類は主に三つあります。

 

・リンパ節転移

・血行性転移

・播種性転移

 

 

まずリンパ節転移です。

人間の体ではリンパ液が

リンパ管を流れていますが

このリンパ管の途中に存在するのがリンパ節です。

ガン細胞はリンパ液と一緒に

流れていき各リンパ節に転移します。

転移をするとリンパ節は大きく

腫れあがるようになります。

 

 

リンパ節への転移がみられる場合の

膵臓ガンの病期はステージⅡに分類され

治療法としては手術でリンパ節と共に

ガン細胞を切除する方法が多くとられます。

 

 

次に血行性転移です。

ガン細胞は血液と一緒に

流れるという特徴があり

血液に乗って様々な臓器にまで

転移することが知られています。

 

 

最後に播種性転移です。

この転移では膵臓ガンのガン細胞が

表面からこぼれおちて腹壁や横隔膜

腸の表面などに付着し

ガンが広がってしまうのです。

 

 

膵臓ガンからの転移で最も多いのは

肝臓と多いといわれていますが

遠く離れた肺や骨に転移することもあるのです。

 

 

ガンが膵臓内にとどまっているのであれば

手術で切除すればすむ話ですが

既に様々な臓器に転移している場合には

手術は不可能となり抗がん剤を用いた

治療法が実施されることになります。

 

 

このように膵臓ガンは

他のガンと同様に手術をしたとしても

転移の可能性があるということを

知っておくことが重要であります。

 

 

膵臓ガンの受診のタイミングと検査は

 

 

膵臓ガンは冒頭でもお話ししたように

自覚症状に乏しいため早期発見することが

なかなか難しいという特徴があります。

 

 

・膵臓ガンの受診のタイミング

受診のポイントとしては

やはり定期的に人間ドッグや

健康診断を受けることです。

 

 

膵臓ガンや他臓器のガンの家系に

こころあたりがある人は

膵臓ガンの発症リスクが高まるため

特に意識して定期的に受診をすることが重要です。

 

 

また、膵臓ガンでは腹痛やみぞおちあたりの

痛みを自覚することがあるため

胃カメラをして異常がなかったとしても

念のためにCTやMRIなど精密検査を

受けることも重要です。

 

 

・膵臓ガンの検査の種類

膵臓ガンでの検査で

用いられる検査には

以下の八種類があります。

 

 

1.腹部超音波検査

皮膚の表面に専用の装置を当てて

お腹の中の様子を観察していきます。

麻酔をしたりすることもなく

侵襲(生体を傷つけること)も

ないため簡易的な検査として実施されます。

この検査で何らかの異常がみつかると

精密検査に進むことになります。

但し体内にガスが溜まっていたりすると

はっきりと病変部が確認できないこともあります。

 

 

2.CT検査

CT検査は放射線を使って体を輪切りにしたような

断面画像を撮り病変部を確認する検査です。

肝臓や肺など膵臓以外の臓器に

転移がないかどうかを調べるのに役立ちます。

早期の膵臓ガンで病変部が小さい場合は

CT検査での認が難しくなるので

そのときにはMRIや他の精密検査が行われます。

 

 

3.MRI検査

MRI検査はCTや腹部超音波検査で分からなかった

早期の膵臓ガンの確認に有効とされています。

特にMRIの中でも「MR胆管膵管撮影」という条件で

実施した検査では膵臓ガンの存在によって

胆管、膵管が圧迫されているかどうかも

調べることができます。

 

 

4.PET検査

膵臓ガンであるとの診断が出たら

膵臓ガンの進行状況を確認するために

PET検査を実施します。

PET検査で膵臓ガンのどの段階かが判明すれば

治療方針を決めることができます。

CTだけでは病変部の大きさや形の情報しか

把握することができませんが

PET検査の場合は患部が

良性か悪性かを見分けることが可能となります。

 

 

5.超音波内視鏡検査

超音波内視鏡検査は2cm以下の小さな

膵臓ガンでも高率で見つけることができるため

膵臓ガンの早期発見に役立つとして注目されています。

胃カメラと同様に器具の先端部に

超音波をつけた内視鏡を口から挿入します。

場合によっては病変部の組織を採取して

精密検査を実施することもあります。

 

 

6.内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)

カテーテルを十二指腸乳頭部に挿入して

造影剤を流し、膵管や胆管を映し出す検査です。

小さな膵臓ガンを発見するのに有効とされています。

 

 

7.経皮経肝胆道造影

膵臓ガンでは黄疸がみられることがあります。

皮膚の表面から針を穿刺し

カテーテルを通して造影剤を注入した後

胆管を造影します。

膵臓ガンで胆管が圧迫され膨張している場合は

溜まった胆汁を外に出すために

ドレナージの治療が行われることもあります。

 

 

8.血液検査

膵臓ガンの場合

CEA、CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CA50などの

腫瘍マーカーの数値が高値を示すことがあります。

また、膵臓から分泌される膵酵素である

血清アミラーゼやエラスターゼ1などが

異常値を示すこともあります。

 

 

膵臓ガンがあったとしても

これらの数値が異常値を示さないことも

あるため他の検査と照らし合わせて

総合的に判断されることになります。

 

 

膵臓ガンになる危険因子は?糖尿病との関係が深い

 

 

 

どのような人が膵臓ガンになりやすいのでしょうか。

 

 

・年齢・性別

統計上では膵臓ガンを発症する人は

60歳を過ぎた年齢から増加し

年齢が上がるとともに発症率も上がります。

また、膵臓ガンは女性よりも男性に多く見られています。

 

 

・糖尿病

5年以上糖尿病を患っている人は

膵臓ガン発症のリスクが

高まることが知られています。

糖尿病を患っている人が

膵臓ガンを発症する確率は

糖尿病でない人に比べて

約2倍に跳ね上がるといわれています。

 

 

・慢性膵炎

厚生労働省の研究結果では

慢性膵炎を持った人が膵臓ガンを

発症するリスクは

そうでない人に比べて

約7.8倍に上がるとされています。

 

 

・遺伝性膵炎

アメリカの研究では

遺伝性膵炎を持っている人は

そうでない人に比べて

膵臓ガンのリスクが

約3~50倍以上にもなると

いわれています。

 

 

・膵嚢胞

膵臓の内部や周辺に液体が溜まると

膵嚢胞という袋のようなものが形成されます。

膵嚢胞は様々な段階を経て

良性から悪性へ変化していきます。

中には少しずつサイズが大きくなって

ガン化するものもあるのです。

膵嚢胞がある人はそうでない人に比べて

膵臓ガンのリスクは約3倍~14倍ともいわれています。

 

 

・肥満

肥満によって脂肪組織が増えると

脂肪組織から産生される物質が

インスリンの情報伝達を阻害するため

「インスリン抵抗性」が生じます。

 

 

血糖を下げるために膵臓からインスリンが

多く分泌されるようになりますが

インスリンは細胞増殖作用もあるため

過剰なインスリンによって

ガン細胞が増殖する可能性が考えられています。

他にも、血糖が高い状態が続くことで

細胞になんらかの障害が起こり

ガンが発症するとも考えられております。

 

 

・喫煙や多量の飲酒

他のガンと同様に

喫煙や多量の飲酒をしている人は

膵臓ガンの発症率が約2倍に

高まるという結果が出ております。

 

 

・遺伝

家族に膵臓ガンの既往がある

或いは乳ガンや大腸ガンなど他の臓器に

ガンの既往がある人も

膵臓ガン発症のリスクが高まります。

膵臓ガンを発症した人の約1割は

遺伝的な原因が関与しているといわれております。

 

 

・糖尿病と膵臓ガンの関係性

糖尿病は数あるリスクファクターの中でも

特に膵臓ガンと深い関係があるとされています。

膵臓ガンといわれた人の4人に1人は

糖尿病の既往があることがわかっています。

 

 

例えば、糖尿病と診断されて治療をしているのに

血糖値がなかなか下がらない

食事療法も薬物療法もきちんと行っているのに

急に糖尿病の症状が悪化したという場合は

膵臓ガンの存在が膵臓の機能を低下させ

インスリンの分泌を障害している可能性などが考えられます。

 

 

そのため、糖尿病を新たに発症した

或いは急激に症状が悪化したという場合は

膵臓ガンの存在を疑い検査を

受けるということが重要となります。

 

 

ある自治体では膵臓ガンの

早期発見のためのプロジェクトとして

糖尿病の既往がある人を対象に

かかりつけ医が腹部超音波検査を

実施しているところもあります。

 

 

まとめ

 

膵臓ガンんは初期症状が

ほとんどなく早期発見が難しい病気です。

まずは膵臓ガンのリスクファクターについて

正しく知ることが予防行動をとる

第一歩になるのは間違いありません。

 

 

人間ドッグや健康診断を定期的に検査を

受けることで早期発見・早期治療につながります。

 

 

特に、慢性膵炎や遺伝性膵炎、膵嚢胞などを

持っている人は定期的な検査を受けるようにしましょう。

 

 

他にも、糖尿病が新たに発症した

または悪化した場合は膵臓ガンの存在を

前提に検査を進めていくということが

非常に重要であると思いますね。

 

 

 

 

 

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